私は南インド・カレラ出身の家族の家庭に嫁ぎました。
とはいえ、ルーツがそこというだけで、向こうに家族がいるわけでもなく、義父がマリアラム語を話すということくらい。
・・・カレラ?マリアラム語?何言ってんねんって話ですね。
カレラ(Kerala)日本語ではケーララ州
南インドの海沿いに位置し、ヒンドゥーよりクリスチャンが多い地域です。
性格はお金に対してケチな人が多く、インド内でもケーララ州出身というと煙たがられるそう。
うちの義父もお金に細かく、家族内でも『でたでた』と言われるほど。
シンガポールでカレラ出身という人結構見かける気がするのはなぜだろう。
マリアラム語(malayāḷam)
これは、ケーララ州で主に話されている言語。
うちの義理の家族はマリヤーリとよばれ、ICにもインドではなくマリヤーリって記載されてる。
マリヤーリだからなんだって話だけど、彼らはそこの出身であることを誇りに思ってる。
私―東京のー登戸出身なのー・・・で?っていう感じだけどな。
インドは約600言語くらい話されているらしく、ローカルの言葉だとお互いに通じない。
主に北インドと南インドに分けられるけど、シンガポールに多く流布しているのは南の方々。
北は色白、南は色黒。
これ、差別的な発言ではなく、本当に肌の色で出身が明らか。
それは南がヨーロッパの影響をうけているからだとかいうけど、そういう専門的な話は私にはわからないので調べてみてね。
だからこそ、性格ももちろん、食べるものも違う。
日本でインドカレーを食べると言ったら思い浮かぶのは『ナン』だと思うけど、それは北の食べ物。
ナンにバターチキンカレーとかパラクパニールとかおいしいよねぇ。。
※パラクパニールはほうれん草とカッテージチーズのカレー
南はお米が主食なので、ThosaiやらPrataやらブリヤ二
ブリヤ二っていう言葉は聞き馴染みあるかもしれない。バスマティライスを使用して作るチャーハン的なポジション。
作る工程も時間もかかるので、オサレな食べ物。
見てごらんなさいこの手の込んだ料理。
でも私のお勧めは絶対Satti Sorru
日本語でサティソルといいますが、ブリヤ二みたいに手を込んで作るんではなく、要は前日に残ったものを全部まぜてエビかマトンかチキンかとにかくメインとごっちゃまぜにしちゃった鍋チャーハン的な。
これは絶対日本では食べれないと思う。
あとは、パ二プリ。これは神。※ちなみに私が食べた下のはダヒプリだった。
原材料何が入っているかよくわからない。わからないけどとても口に合う。
ヨーグルトが入っているのはわかる。
パ二プリとは
プーリは一般的に粉で生地を作り揚げたものを指し、パニは水のことを指しますが、この場合はプリに入れる、香味野菜で作った液体のことをいいます。プーリに穴開けてジャガイモなどの詰め物を詰め、プーリの中にパニを注げばでき上がり。
インドではストリートフードとしてスナック感覚で気軽に食べるもの。
プーリの上部に穴を開けて、スパイスとパクチーを混ぜたじゃがいも・玉ねぎ・豆・揚げ玉・タマリンドソースを入れたりして、最後にパニを流し込んで一口で食べます。上の写真のダヒプリはそれの進化バージョン。
丸いプーリの殻を割って、味付けしたマッシュポテトやひよこ豆を詰め、溶いたヨーグルトをかけ、砕いたぱりぱりのやつやザクロ、細かく刻んだコリアンダーの葉を散らしたもの。
私がいつも食べるのはここ、テッカセンターの真向かいです。
Ananda Bhavan Restauarnt
58 Serangoon Rd, Singapore 217964
またもや入りにくい外観だけど、中に行っても居辛い。
(靴は脱がないから大丈夫)
スナック屋さんなイメージだから、インドの軽食は大抵ここで食べれます。
私はココナツが苦手なのと、甘いものがあまり好きではないので、
(あんみつ屋さんではところてん頼む派)
ここでだダヒプリ一択。
あとは、Apam Jala(アパンジャラ)といって、マレーシアの網状のクレープなのです。
結局はナンやプラタ同様にカレーと一緒に食べるんだけど、これがまた食べ過ぎるほどするする入る。
こうやって焼いていくの。
ここで、ある日の義母作ランチをご紹介。
上から右回りに、curd rice(ヨーグルトの御粥)Raita(カレーと一緒に食べると格別な福神漬け的な?これまたヨーグルト和え)タンドリーチキン、pavakkai chip(なんて読むのかわからないゴーヤのチップ)、idly(イドゥリーという米粉の蒸しパン)そして茶碗蒸し(これは私が茶碗蒸しが食べたくて勝手につくって勝手にお皿に載せた。
これはいろんな日のあまりものを出されたものなので、きちんとした日の料理ではない。今度はきちんとした家庭料理を記録に残す。
ちなみに、旦那は私が作った日本のカレーも茶色い紙の上で手で食べる。
でも、日本は熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに食べるものだから、
そりゃ、糞熱いカレーを手で食べたら熱いだろうよ。
指をしばらく火傷してた。
逆にうちの息子にそぼろ丼と納豆をボウルで出したら、
茶色い紙を持ってきてと頼まれ、渡したらせっかく飾ったそぼろ丼をその紙の上にあけ、
その上に納豆かけて、
ぐっちゃぐっちゃに混ぜて手で食べてた。
まだまだ文化の違いを受け入れるのに時間はかかりそうだ。